編集グループ〈SURE〉


2020年5月中旬刊行
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田村紀雄
『自前のメディアをもとめて──移動とコミュニケーションをめぐる思想史』

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小さなメディアで、世界をつかまえる
時代を生き、交わり、移動して、ときに抗いもしながら、私たちは暮らしてきた。

2020年5月中旬刊行

定価2,970円(本体2,700円+税)

四六判並製、224ページ
発行・発売 編集グループSURE

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田村紀雄『自前のメディアをもとめて──移動とコミュニケーションをめぐる思想史』 刊行のごあいさつ

社会学者にしてノンフィクション作家の田村紀雄さんは、今年86歳を迎えます。日本のコミュニケーション学の開拓者として知られ、60冊を優に超える著書や編著書を著しながら、いまもなお現役で研究者生活を続けておいでです。  田村さんの仕事は、田中正造と足尾鉱毒問題をめぐる地域史研究に始まり、自立した小さなメディアに着目してのコミュニケーション論の展開、海外移民の再定住に至るプロセスのフィールドワークなど、とどまるところを知らない領域の広さを示しています。同時に、ここには、困難のなかでも懸命に活路を切りひらいて生きた、名もなき人びとの運命の軌跡を明らかにしておきたいという、学問上の動機と熱意が一筋のものとして貫かれています。

しかしながら、田村さんの一連の仕事は、その膨大さゆえに、読者にとっては全貌が一望のもとにはとらえにくいものとして、今日に至っているところがあります。だから、これでは、もったいない! と、私たちは、かねて読者として感じてきたわけなのです。そこで、このたび、田村さんに、「少年時代から現在まで、田村さんが研究生活で考えてきたこと、経験したことの道筋を、もっとわかりやすく教えてください!」と、思い切って、勝手なお願いをしてみました。

うれしいことに、田村さんはお引き受けくださって、周到な準備の上で、計3回にわたる長時間の講義を、わたしたちに向かって行なってくださいました。もちろん、こちらは、学問のシロウトとして、よくわからないことは、どしどし口をはさんで質問してしまっています。本書は、そうした問答形式による自伝的講義録です。結果として、広く読者にわかりやすい、田村さんの独創的な「コミュニケーション思想史」の本となったと自負しております。

私たちは、いま、世界の歴史の大きな転換点に立ち至っているようです。この機会にこそ、ぜひとも皆さまにお読みいただきたい、SUREお勧めの1冊です。

             

2020年 皐月

編集グループSURE(代表・北沢街子)


著者・田村紀雄について

社会学者、ノンフィクション作家。1934年群馬県生まれ。高校卒業後から、フリーランスライターの仕事に従事。のち法政大学社会学部卒業。雑誌「思想の科学」等に執筆、1965年、東京大学新聞研究所助手。その後、桃山学院大学(コミュニケーション論担当)を経て、1975年、東京経済大学へ。1995年、同大学に日本最初のコミュニケーション学部創設。2005年、定年退職、名誉教授に。著作としては、『鉱毒農民物語』(朝日新聞社、1975年)、『明治両毛の山鳴り』(百人社、のち新宿書房、1981年)、『川俣事件』(2000年、社会評論社)、『海外の日本語メディア』(2008年、世界思想社)等。現在も「等身大のメディアと人間」等のテーマで執筆中。

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