編集グループ〈SURE〉
「編集グループ〈SURE〉」は「街の律動をとらえる」(Scanning Urban Rhyme Editors)ことをめざして、京都から活動をはじめた集まりです。詳しくは「SUREについて」をご覧ください。
* 送料は一回のご注文につき、書籍・雑貨・チケットを問わず、何点でも210円です。(日本国内、同一の宛先に)
編集グループSUREの最新刊
祝 米寿記念出版
鶴見俊輔『もうろく帖』
2010年6月下旬刊行
半上製糸かがり、箔押し、文庫サイズ、190ページ、口絵ページ(著者自筆)カラー刷り、著者検印つき
定価2100円(本体2000円+税)
発行・発売 編集グループSURE
「夢をみる時間をあたえられたことに感謝する。」
88歳、その思索と著述を支える秘密、
座右の覚え書きのノートをそのまま公開。
鶴見俊輔『もうろく帖』
刊行のごあいさつ
今年、2010年6月25日、京都在住の哲学者・鶴見俊輔さんは、満88歳の「米寿」をお迎えになります。
この機会に、私ども編集グループSUREは、老年期の鶴見さんの思索と著述を支えてきた座右の覚え書きのノート『もうろく帖』を、そのまま翻刻、刊行するお許しをいただきました。
美装の手帳型の一冊に、1992年から2000年までの鶴見さんの精神のうごきのありようを再現し、ゆかりの読者のみなさまにお届けしたく、ご案内をさしあげます。
この一冊の本に書きとめられているのは、いずれも、詩のような短いフレーズばかりです。
さまざまな古人・今人たちの著作や作歌からの、気になる一節の抜き書き。また、それらに触発されて湧きあがってきた、鶴見さん自身の新たな発想。他者と自己とのきれぎれな着想が、それぞれに立ちあらわれて、自在なダンスを舞っているかのようです。
いわく──。「馬鹿孤ならず、必ず隣有り。目の寄る所たまが寄る。」平賀源内
「偉大な冒険とは同じ顔の中に日ごと見知らぬものが現われるのを見ることだ」アルベルト・ジャコメッティ
「けっしてまちがいのないような愛からは永遠に解きはなちおきたまえ」澤村光博
「よぼよぼのじいさんと自分を見る。──みずからをよぼよぼと見さだめることのむずかしさ、それには日々の努力がいる」鶴見俊輔
……というぐあい。
混じり気なしの手帖です。ほかには何の飾りもありません。欧文・漢文の詩などの抜き書きには、若干の試訳や後注を鶴見さんに付していただきました。
鶴見俊輔「『もうろく帖』について」を、書き下ろしの後記としています。
2010年 水無月
編集グループSURE一同(代表・北沢街子)
2010年6月下旬刊行
鶴見俊輔『もうろく帖』
半上製糸かがり、箔押し、文庫サイズ、190ページ、口絵ページ(著者自筆)カラー刷り、著者検印つき
定価2100円(本体2000円+税)
発行・発売 編集グループSURE
この本に関する記事
(朝日新聞 asahi.com 2010/7/19 記事「米寿を記念し「覚書ノート」 哲学者の鶴見俊輔さん」)
ご注文方法 (本書は直接販売のみです。)
同封の、または郵便局備付けの郵便払込用紙に、ご住所、お名前、電話番号、
書名(『もうろく帖』)、冊数をご記入の上、
〔00910-1-93863 編集グループSURE〕あてに、一冊につき2310円(定価2100円+送料210円)をお払い込みください。
郵便局からの伝票を確認し次第、
ただちに、わたくしどもより責任をもって、
郵送にてお届けいたします。
※送料は一回のご注文につき、書籍、
雑貨、チケットを問わず何点でも210円です。
(日本国内、同一の宛先に)
山田慶兒『技術からみた人類の歴史』 予約注文のご案内
「宇宙の根本法則の追求」から、
「身近な世界の探究」へ──。
2010年9月初旬刊行予定
四六判並製、およそ250ページ、定価2310円(本体2200円+税)
発行・発売 編集グループSURE
この時代に、
わたしたちは、
どこから来て、
どんな未来へと
向かうのだろう?
本書の主な内容
(予定。一部変更する場合があります)
- まえがき
- レクチャー
- 人間の技術の始まり
- 「人類の教師」たち
- 道具――「体の延長」と「運動機能の延長」
- 機械の登場
- 作る・知る・表す
- 初の精密機械としての時計
- 風力、水車
- 産業革命、エネルギーを生産する
- 20世紀、ニュートン力学の終焉と物質観の変容
- 粒子から波動へ
- 通信、脳、分子生物学
- 身近なものの探究へ
- 質問と討議
- エッセイ「土法の思想」
山田慶兒『技術からみた人類の歴史』
刊行のごあいさつ
わたくしども編集グループSUREは、今秋、科学史家・山田慶兒さんによる畢生のレクチャー、『技術からみた人類の歴史』を刊行いたします。ゆかりの読者のみなさまに、ご案内を申し上げます。
この21世紀初頭、わたくしたちは、現代科学技術文明が到達した社会のただなかを生きています。ただし――、これは核と高性能ミサイルによる国家間の軍事技術競争に象徴されており、また、芸術やスポーツまでもが科学技術への従属の下に置かれる時代をも意味していると言えそうです。
こうした科学技術文明は、人間の歴史のなかでどのような道筋をへて形成され、さらには、これからいったいどこへ向かおうとしているのでしょうか。著者の山田慶兒さんは、日ごろの暮らしのなかの誰にも通じる言葉で、それを解き明かしていく必要があると感じておられます。
人類の技術の歴史は、旧石器時代、石と石とをぶつけあって打製石器がつくられたときから、すでに始まっています。こうした「道具」の種類が増えるにつれて、それに対応する概念――つまり、人間の言語も豊富になってきたことでしょう。
新石器時代にいたると、大規模な農業も始まり、さらには、世界のあちこちに、いわゆる「四大文明」が発展する時代へと移ります。
建築、船、車、織物……今日へと続く「技術」の原型は、すでにそのころにはほぼ出揃っていたのだと、山田さんはおっしゃいます。
ギリシアのターレスらに始まって、釈迦、孔子、ピタゴラス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、孟子、荘子、ユークリッド……イエスにいたるまで、偉大な「人類の教師」たちが、続々と現れてきたのが紀元前600年ごろからの数百年間。
こうした人間の活動の三つの基本的要素〈作る(製作)〉〈知る(認識)〉〈表す(表現)〉――技術、科学、芸術――を、一人の個人のなかに統合して活躍するレオナルド・ダ・ヴィンチのような人物が登場するのは、それから千数百年を経てのこと……。
山田慶兒さんのレクチャーは、こうした人類の歴史を跡づけていくだけでなく、これの上に立ち、いま、わたくしたち一人ひとりが生きる場所での「土法」(その土地に根ざしたやり方)を掘り起こしながら、同時代の課題と取り組む方法へと道を開きます。
この時代、文明は栄えているのに、まさにそのこと自体が、なんとなく不安。だからこそ、わたくしたちがここに立ち至ったゆえんも、心得ておきたい。
そういう思いで、この一冊の制作を進めております。
なにとぞ、みなさまのご予約をお願いいたします。
2010年 水無月
編集グループSURE 一同(代表・北沢街子)
山田慶兒『技術からみた人類の歴史』
2010年9月初旬刊行予定
四六判並製、およそ250ページ、定価2310円(本体2200円+税)
発行・発売 編集グループSURE
ご注文方法
(本書は直接販売のみです。)
同封の、または郵便局備付けの郵便払込用紙に、ご住所、お名前、電話番号、 書名(『技術からみた人類の歴史』)、 冊数をご記入の上、
〔00910-1-93863 編集グループSURE〕あてに、一冊につき2520円(定価2310円+送料210円)をお払い込みください。 本が出来上がり次第(9月初旬予定)、 ただちに、わたくしどもより責任をもって、 郵送にてお届けいたします。※送料は一回のご注文につき、書籍、雑貨、チケットを問わず何点でも210円です。 (日本国内、同一の宛先に)
SUREの最新刊
鶴見俊輔『ちいさな理想』
2010年2月中旬刊行
四六判並製、248ページ 定価2520円(本体2400円+税)
発行・発売 編集グループSURE
鶴見俊輔『ちいさな理想』刊行のごあいさつ
哲学者・鶴見俊輔さんによる最新の評論・随想集、『ちいさな理想』を刊行いたしましたので、お知らせいたします。
著者が70歳から80歳代にかけて書きついできたものを中心に、ほかでは読めない85本の論考を選りすぐりました。
この「21世紀」という時代を、過ぎてきた「20世紀」と合わせて見わたし、それを正面から論じたもの。
悩みや抵抗を体のなかに抱えつづけて、そこに実ってくる思想の力に目をむけたもの。
ひとりきりの読書のひそかな愉しみ、時とともに熟れてくる、その味わい……。
今年、満88歳の米寿をお迎えになる鶴見さんの思索は、さらにみずみずしく、新しい冒険へと乗りだしていきます。
時代の行方は、これからいっそう先の見えない暗がりにむかって進むかもわからない。けれども、そうした薄明のなかにあってこそ、ぽつん、ぽつんと、彼方にともる希望の火種を見つけだすこともできるのではないかと、鶴見さんはおっしゃいます。
ちいさな理想──。つましくも持続するともしびが、これからの時代に、私たちの足もとを照らしていくことを望みつつ、この一冊を送りだします。
ご注文をたまわれれば、ありがたく存じます。
2010年 新春
編集グループSURE 一同(代表・北沢街子)
目次
巻頭言 もうろく帖から
第一章 時代の峠に立って
「同時多発テロは、私にとっても、不安に火をつけた。さかのぼって考えれば、家族は、不安から求めた秩序である。その秩序もまた、ゆすぶられている。ここが、私たちの出発点になる。」
第二章 悩みが思想を支えている
「自分の部族が死にたえ、意を決して、都会にむかってあゆみだすヤヒ族のインディアン、イシが、都会文明の側で、文化人類学者のアルフレッド・クローバーに会う。 思想には、科学に還元しきれない悩みの深さというところがあり、その悩みの深さが、アルフレッド・クローバーだけでなく、夫人を動かし、やがて娘(ル=グィン)の創作の動因となり、さらに、娘の読者へとうったえる。今ゆきづまっている国民国家を食いやぶる方向がここにひそんでいる。」
第三章 自分用の本
「この本『君たちはどう生きるか』が私につたえたことのなかで、重大なものは、「一歩おくれた場合」という問題である。そのときにすぐにふみこんで対さなくてはならないのに、気おくれして、その機会を逸する。そういう場合の悔恨が、どのようにその後思想として育つか。」
あとがき
(サンデー毎日 2010年4月4日号 掲載)
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SUREの最新シリーズのご案内
新シリーズ《この人に会いたかった》全5巻 完結いたしました。
各巻ともA5判、およそ120頁。価格は各巻本体1200円+税60円。
《この人に会いたかった》全5巻 ラインナップ
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第1巻 『人生に退屈しない知恵』
ゲスト・森毅(数学者)・鶴見俊輔(哲学者)
2009年9月下旬刊行
老年に達しても残りつづける、出会いを重ねた人びとの面影。膨大な記憶と学識の貯蔵庫を開いて、数知れぬ「肖像(ポルトレ)」を描きつぐ二大名人、森さんと鶴見さん。お二人の談義は、「もう一つの京大百年史」に始まって、人生のゲーム感覚、芸人論などなど、とどまるところを知りません。いわく「年を取るのも芸のうち」。──まえがきは鶴見俊輔。
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第2巻 『「国」って何だろうか?──オバマのアメリカ合衆国、私が生まれた日本』
ゲスト・室謙二(ジャーナリスト)
2009年11月下旬刊行
米国史上初のアフリカ系大統領、オバマの大統領就任で、USAはどんなふうにかわったの!? カウンターカルチャー世代で、米国に移り住み、ついに国籍も「米国人」となった室謙二さん。その混合家族(ステップファミリー)の目から見たUSAとは? 愛国心って!? 先住民や黒人の歴史に映る、その世界とは?──まえがきは海老坂武。
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第3巻 『ピアノは、ここにいらない──祖父と父とぼくの時代』
ゲスト・高橋悠治(ピアニスト)
2010年1月下旬刊行
音楽のジャンル分けなど、われ関せず、豊かで独創的な音楽世界をますます旺盛に生みだしつづける「天才ピアニスト」高橋悠治さんも、実はもう70歳。この機会に、前から気になっていたことを、何でも訊いておこう! 多面的な顔を持つ父、音楽批評家の高橋均氏のこと。朝鮮語で『耶蘇伝』の著書もある、祖父、高橋鷹蔵氏のこと。セツルメント活動などのなかで斃れた伯父、高橋元一郎氏のこと……。まえがきは杉本秀太郎。
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第4巻 『バーリンという名の思想史家がいた──「ひとりの人」を通して「世の中」へ』
ゲスト・那須耕介(法哲学者)
2010年3月下旬刊行
「『難民』がバーリンの著述の隠されたキーワードである」と鶴見俊輔さんは述べる。ラトヴィアのリガで生まれ、ロシア革命のなかをイギリスに逃れて『自由論』の著者となった思想史家アイザイア・バーリン。いま、とても重要そうでありながら、正体もつかみにくいこの人物のおもしろさを、俊英の法哲学者、那須耕介さんが追っていきます。──寄稿・鶴見俊輔「バーリンについての読書会」。
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第5巻 『アイヌ語のむこうに広がる世界』
ゲスト・中川裕(言語学者)
2010年5月下旬刊行
北海道などの先住民アイヌ民族のことば、アイヌ語。それを母語として育った世代の人びとは、いまではほとんど亡くなってしまったけれど、先人たちの知恵を引きついでの研究と、ことばの復興へのうごきは、広がりを増している。ことばって、調べることで何がわかるの? 実はいろんなことがわかるらしいんです。──まえがきは中尾ハジメ。
ごあいさつ
私ども編集グループSUREは、ぜひお会いしたいと思っていた5人のゲストをSURE工房にお迎えし、じっくりとお話をうかがうことができました。ちょっと緊張気味の幕開け。そして、素朴でぶしつけな質問の連続にも根気よく答えてくださるうちに、ゲストの方の語り口もじょじょに打ちとけて……。ゲストもさることながら、ほかの参加者も、塩沢由典さん(1、4巻)、海老坂武さん(2、4巻)、加藤典洋さん(2巻)、杉本秀太郎さん(3巻)、山田慶兒さん(3巻)、細川周平さん(3巻)、中尾ハジメさん(2、4、5巻)、ジョセフ・クローニンさん(2、4、5巻)、谷川道雄さん(5巻)など、多彩な顔ぶれです。
これまで以上にのびのびと、スリリングに展開されていくその場の議論に、ゆかりの読者の皆さまもお誘いしたく存じます。
別記のように各巻のご案内を申し上げます。ご検討くださいませ。
2009年9月
編集グループSURE(代表・北沢街子)
●この新シリーズ《この人に会いたかった》全5巻は、一般の書店では販売せず、SUREからの直接販売のみとなります。各巻定価1260円(税込み)。送料が210円です。複数冊や複数巻をお求めの際には、1260円×冊数+送料210円を郵便振替にてお払い込みください。ご購入のさいは、郵便局備付の郵便払込用紙に、ご住所、お名前、電話番号、書名《この人に会いたかった》、巻数あるいは全巻セットなどをご指定の上、〈00910−1−93863 編集グループSURE〉あてにお払い込みください。●
※送料は一回のご注文につき、書籍、雑貨を問わず何点でも210円です。(日本国内、同一の宛先に)
SUREの新刊
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ダンテ ・アリギエリ / 山田慶兒
『ダンテは世界をどう描いたか
──新訳「神曲地獄篇」と、その解説』
2009年6月下旬刊行
四六判・並装、およそ400ページ定価3360円(本体3200円+税)
『ダンテは世界をどう描いたか』は取り次ぎを通しておりませんのでご注意ください。
装幀・挿画 北沢街子 発行・発売 編集グループSURE
ダンテが、時代の先端をゆく科学観・自然観で描いた、地獄の光景。
現代に重なる乱世の叙事詩の新訳。いったいなぜ、ダンテは、こうした文芸作品を残したのでしょうか?
ごあいさつ
科学史家・山田慶兒さんによる、原著イタリア語からの新訳と、丁寧かつ詳細な解説で、ダンテ『神曲地獄篇』をお届けいたします。新訳の本文では、煩雑な注記などをいっさい排し、文芸作品としてすらすらと読み進められる工夫を凝らしました。
ダンテ・アリギエリ(1265-1321)は、13世紀後半から14世紀初頭を生きた、フィレンツェの知識人。当時のイタリアの自治都市は、中世の終わりと近代の始まりのはざまで、大きな技術革新のなかにあったと申します。したがって、ダンテによる地獄の光景の描写には、その時代の先端をゆく科学観、自然観が、生なましく反映されているのだと、山田慶兒さんは読み解いておられます。
ダンテは、この作品のなかで、みずから主人公たる巡礼者となって、地獄の各所をめぐり歩きます。そして、じつに多くの歴史上の人物たちとも出会います。けれど、そこでは、ほかならぬ巡礼者のダンテ自身が、責め苦を受ける罪びとを見て涙を流したり、ときには、そうした相手の苦しみを解いてやるとの約束さえ破って、人間としての弱さをさらけ出しながら、揺れています。
いったいなぜ、ダンテは、こうした文芸作品を残したのでしょうか?
社会発展と経済成長による緊張を高めるヨーロッパ社会は、ダンテが『神曲地獄篇』を書きしるした時代、いよいよ乱世へと、なだれ込んでいきます。まさに現代とも重なる様相が、この作品にはありありと刻まれており、ゆかりの読者の皆さまとともに、そうした読後の議論なども深めていくことができれば、まことに幸甚に存じます。
2009年 卯月
編集グループSURE(代表・北沢街子)
本書の内容
はじめに
神曲地獄篇の目次と梗概
翻訳 神曲地獄篇
解説 神曲地獄篇
1 歴史のなかのダンテ
2 神曲とはなにか
3 神曲の宇宙論と地理学
4 地獄の地形学
5 地獄の倫理学と神学
6 地獄の風景論──自然観察者の眼
7 地獄の人間学
8 中世の終焉と近代の終焉
あとがき
(京都新聞 2009年10月1日 掲載)
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『僕は村の先生だった ──村が徳山ダムに沈むまで』 大牧冨士男著
2009年7月上旬刊行
解説 黒川創、四六判変形・並装、150ページ・装幀 北沢街子定価1575円(本体1500円+税)
好評『ぼくの家には、むささびが棲んでいた──徳山村の記録』、『あのころ、ぼくは革命を信じていた──敗戦と高度成長のあいだ』に続く、ひとつの村の歴史を人生に重ねて証言するシリーズ完結編!
結婚し、小学校の先生として徳山村へ戻った。
ぼくを待っていたのは、変わりつつある村のすがただった。
農作業や炭焼きなどの自給自足の村の暮らしにふたたび活気をあたえていたのは、現金収入が得られる災害復旧の土方仕事だった。しきたりを重んずる平等な村に、月給取りとして戻ったぼくをとりまく、微妙な人間関係。そんななか、いつもくすぶっていたのが、ダム建設の話だった。
村全体が水に沈む──ぼくは、母に徳山方言の聞き取りをはじめた。ぼくは低学年を受けもった。一年生五人、二年生四人、三年生二人が、ひとつの教室に机を並べて、それぞれの教科書をひろげる学級はなかなかいそがしかった。子どもたちは、かわいかった。便所は男女、教師、児童共用だった。 着任間もないある日、小便していたら寄ってきた一年生の女子にとても不思議そうに「先生も小便するの?」と真顔で聞かれておどろいた。たあいないことであるが、この邪気のない疑問に応えられる教師になりたいと、ぼくは考えた。(本文より)
水没する旧道に代え、新しく開かれた国道は、かつての村の暮らしの場所からは、思いもよらない山の高みを走っている。
はるか天上近くに見上げて、山仕事の人しか登ることはなかったような場所である。
いま、私たちは、その場所に立ち、かつて村があったあたりの水面を見下ろす。そのあちらこちらを、大牧さんは、昔語りしながら指でさし示す。けれど、いずれも、私の目には、さざ波さえ立たない水面が、ただ扁平に広がっているだけだ。 (黒川創/解説より)
大牧冨士夫さんのこと
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1928(昭和3)年、岐阜県の揖斐川上流、徳山村漆原(下開田地区)に生まれ育つ。戦争末期を新潟県村松の陸軍少年通信兵学校にすごす。戦後は、大学卒業後、岐阜市での業界紙記者づとめなどをへて、故郷の徳山村の小・中学校で教鞭をとる。かたわら、郷土史に興味を寄せ、『徳山村史』の編集執筆などにたずさわる。1985(昭和60)年、徳山ダム建設に先立ち、徳山村を離村。著書に、『郷土資料── 揖斐郡徳山村方言』、『たれか故郷をおもわざる』、『徳山ダム離村記』、『研究中野重治』、評論集『三頭立ての馬車』(共著)、『中野鈴子 付遺稿・私の日暮らし、他』などがある。
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鶴見俊輔 『悼詞(とうし)』
逝く人、125人の知人・友人たちに贈った
鶴見俊輔、半世紀にわたる全追悼文集
『悼詞』は取り次ぎを通しておりませんのでご注意ください。
四六判並製、416ページ
定価3465円(本体3300円+税)
発行・発売 編集グループSURE
私の今いるところは陸地であるとしても波打際であり、 もうすぐ自分の記憶の全体が、海に沈む。 それまでの時間、私はこの本をくりかえし読みたい。 これほど多くの人、そのひとりひとりからさずかったものがある。 (『悼詞』あとがき より)
ごあいさつ
哲学者・鶴見俊輔さんは、60年あまりにわたる文筆活動のなかで、さまざまな分野の実に多くの人たちとの出会いを重ねてこられました。国の違い、また、職業や日ごろの信条の違いをまたいで、その広がりは一つの現代史を織りなすものとも言えるでしょう。
とはいえ、出会いを重ねることとは、いずれは別れを重ねることをも意味しました。鶴見さんは、これまでの人生で、おおぜいの知人・友人たちが逝くのを見送ることにもなったのです。
これまでに鶴見さんは、125人におよぶ人びとへの追悼文を雑誌・新聞などに発表してこられました。そのすべてを編集・収録したのが本書『悼詞』です。
鶴見さんによる追悼の文章は、型にはまった美辞麗句とは無縁です。むしろ、心をこめて、ときに率直な批判も含み、一人ひとりの人柄・仕事・そのおもかげを刻んでいきます。
なぜ、私たちは、ここにこうして生きているのか──。そのことを考える上でも、忘れがたい道標となる、ほかに例のない大きな紙碑がここに置かれます。
ゆかりの皆さまに、発刊を前にして、ご案内さしあげます。
2008年 秋
編集グループSURE(代表・北沢街子)
目次
巻頭詩 無題歌
*
池田成彬/河目悌二/井口一郎/佐々木邦/バートランド・ラッセル/高橋和巳/志賀直哉/花田清輝/梅本克己/柴田道子/セルゲイ・エリセエフ/港野喜代子/武田泰淳/坂西志保/竹内好/大熊信行/大淵和夫/佃實夫/吉田満/神谷美恵子/遠山啓/土居光知/乙骨淑子/渡辺清/高橋甫/矢牧一宏/小泉文夫/寺山修司/橋川文三/北山茂夫/橋本峰雄/林達夫/岸野淳子/林竹二/足立巻一/野上彌生子/宮柊二/安田武/クリストファー・イシャウッド/判沢弘/貝塚茂樹/長谷川四郎/時岡茂秀/しまね・きよし/富士正晴/深沢七郎/桑原武夫/松原真理子/秋山清/手塚治虫/北岡寿逸/渋谷定輔/後藤宏行/市井三郎/長岡弘芳/赤尾敏/飯河四郎/樺光子/須田剋太/深作光貞/折原脩三/大江満雄/藤岡喜愛/寿岳文章/長谷川町子/新村猛/渡辺慧/和田洋一/望月衛/天野忠/中井英夫/前田俊彦/関根弘/柴地則之/那須正尚/谷川雁/長井勝一/中村きい子/竹森清/丸山眞男/岡本太郎/司馬遼太郎/埴谷雄高/大森荘蔵/嶋中鵬二/金達寿/鈴木均/松田道雄/堀田善衛/加太こうじ/久野収/北沢恒彦/武谷三男/永井道雄/波多野完治/本多秋五/石堂清倫/大野力/奈良本辰也/上野博正/白鳥邦夫/内山尚三/小林トミ/田村義也/藤田省三/ブライス・デウィット/網野善彦/高畠通敏/石垣りん/三島由紀夫/寿岳章子/飯沼二郎/串田孫一/都留重人/加藤芳郎/小田実/河合隼雄/多田道太郎/斎藤真/岡部伊都子/赤塚不二夫
*
鶴見良行/鶴見和子/鶴見祐輔/鶴見愛子(以上、125人)
あとがき
この本に関する記事
(朝日新聞 asahi.com 10/16 記事「125人への思いそれぞれに 哲学者・鶴見さん 追悼集を出版」)
この本に関する記事
(読売新聞 YOMIURI ONLINE 9/22 記事「鶴見俊輔「追悼文」全仕事」)
この本に関する記事
(中日新聞・東京新聞 11/30 記事「戦後思想文化の見事な紙碑」)
この本に関する記事
(朝日新聞 asahi.com 12/7 記事「別れに先立つ出会いの圧倒的豊かさ 追悼 鶴見俊輔著」)
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ご注文方法
郵便局備付けの郵便払込用紙に、ご住所、お名前、電話番号、ご希望の書名、冊数をご記入の上、
〔00910-1-93863 編集グループSURE〕
あてに、本の代金(本体価格+税)+送料210円をお払い込みください。(振込用紙の書き方例)
郵便振り込みの確認を取り次第、ただちに、わたくしどもより責任をもって、郵送にてお届けいたします。
※送料は一回のご注文につき、書籍、雑貨を問わず何点でも210円です。(日本国内、同一の宛先に)
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『アジアが生みだす世界像──竹内好の残したもの』
鶴見俊輔・編2009年4月下旬刊行/四六判並製、192ページ
『アジアが生みだす世界像』は取り次ぎを通しておりませんのでご注意ください。
定価1785円(本体1700円+税)
中島岳志
大澤真幸
山田慶兒
井波律子
山田稔
黒川創
鶴見俊輔・編民衆のつながりの芽は、国の違いを越えて育ちうる──。
右に左にうつろいを続ける世相のなかにあっても、
歴史をつらぬく「抵抗」に、人が人らしく生きられる道すじを求めた竹内好。
竹内好が残したものから、未来にむけて、どんな知恵を引き出せるか?21世紀の新しい世界像を提示する、世代間のリレー
ごあいさつ
竹内好氏が世を去って、30年余りが経ちました。しかし、竹内さんが考え、論じ残したものは、いまこそ、その意味をいよいよ増しているようにも思えます。
「国家」が肥大していくなかでも、それとは異なる方向をめざす民衆のつながりの芽が、国の違いを越えて育ちうることに、竹内さんは着目し続けました。また、右に左にうつろいを続ける世相のなかにあっても、歴史の時間をつらぬく「抵抗」というものに、人が人らしく生きられる道すじを求めようとした人でもありました。
竹内好が残したものから、未来にむけて、どんな知恵を引き出せるか?
本書は、それをテーマに、2008年12月、思想の科学研究会と編集グループSUREの共催によって京都で開かれたシンポジウム〈竹内好の残したもの〉の記録です。
86歳の哲学者・鶴見俊輔さんの企画によって、33歳の若き思想史研究者・中島岳志さんを基調講演者に迎え、そこに大澤真幸(社会学者)、山田慶兒(科学史家)、井波律子(中国文学者)、山田稔(作家)、黒川創(作家)の各氏らも加わって、世代を超えた議論が重ねられました。
その記録が、いよいよ出来上がりましたので、ゆかりの読者のみなさまにご案内いたします。
竹内好氏が論じつづけた「アジア」とは何であったか?
これを要に議論は広がって、21世紀の未来にわたる新しい世界像を、私たちに垣間見せてくれます。
2009年 卯月
編集グループSURE(代表・北沢街子)
まえがき 鶴見俊輔
第一部 竹内好の残したもの
基調講演 アジア主義とナショナリズム 中島岳志
言葉にできないことを抱えて 大澤真幸
方法としての竹内好 山田慶兒
時間を飛び越える歴史観 鶴見俊輔
優しさと厳しさ 山田稔
竹内好と漢文脈 井波律子第二部 シンポジウム──竹内好を考える「場」として
参加者
中島岳志/大澤真幸/山田慶兒/井波律子
山田稔/黒川創/鶴見俊輔シンポジウムのあとで──交流会
注文方法はこちら
SUREの最新シリーズ《鶴見俊輔と考える》 のご案内
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《鶴見俊輔と考える》のご紹介
ラインナップ
第1巻 2008年2月下旬刊行 *既刊
「中国の医術を通して見えてきたもの──天文学から『夜鳴く鳥』へ」
ゲスト・山田慶兒(科学史家)
第2巻 2008年4月下旬刊行 *既刊
「科学と信仰のあいだで」
ゲスト・柳瀬睦男(物理学者・カトリック司祭)
第3巻 2008年6月下旬刊行 *既刊
「わたしの中の38億年──生命誌の視野から」
ゲスト・中村桂子(JT生命誌研究館館長)
第4巻 2008年8月下旬刊行 *既刊
「歴史の中を人間はどう生きてきたか──私たちの場所から中国中世を見る」
ゲスト・谷川道雄(中国史家)第5巻 2008年10月下旬刊行 *既刊
「この時代のひとり歩き」
ゲスト・海老坂武(フランス文学者)
各巻とも、A5判 およそ120ページ
価格 各巻本体1200円+税
*各巻のタイトルは変更する場合がありますSUREの最新シリーズ《鶴見俊輔と考える》のご案内
この新シリーズ《鶴見俊輔と考える》全5巻は、一般の書店では販売せず、SUREからの直接販売のみとなります。
郵便振替でお申し込みを頂きましたら、迅速に責任をもって郵送にてお届けいたします。
各巻ごとのお求めのさいには、いずれの巻かをご指定の上、本体1200円+税60円+送料210円=計1470円をお払い込みください。
5巻まとめてお求めのさいには、本体1200円×5+税300円+送料210円=6510円をお振り込みください。
ご購入のさい、同封の、または郵便局備付の郵便払込用紙に、ご住所、お名前、電話番号、書名《鶴見俊輔と考える》、巻数あるいは全巻セットなどをご指定の上、
00910−1−93863
編集グループSUREあてにお払い込みください。
SUREデザイン葉書・Tシャツ
- New!! 2010年デザインTシャツ
- SUREデザイン2009年Tシャツ
- SUREデザイン絵はがき グリーティングカードなどにもご利用下さい。
- きむらみほデザイン絵はがき 《おばけ灯台より》
- yurikoデザイン絵はがき・一筆箋
- 瀧口政満作品絵はがき・一筆箋 SURE 刊、『樹のなかの音 瀧口政満彫刻作品集』に収められた作品写真から、絵はがきセットと一筆箋をつくりました。一筆箋は20枚つづりで、作品「振りむいた少女」のカラー写真がすかしのように薄く印刷されています。
むかしのぬり絵のような瀧口ユリ子のイラストから、絵はがきセットと一筆箋をつくりました。テーマは、「アイヌのひとびとのくらし」です。一筆箋は20枚綴りで、イラスト「エカシ(おじいちゃん)とフチ(おばあちゃん)にコロコニ(ふき)とプクサ(行者ニンニク)もって帰ろ」が、すかしのように薄く印刷されています。
・絵はがき yuriko セット……8 枚1セット/オールカラー/ 1000 円(税込)。
・一筆箋 yuriko……「エカシとフチにコロコニとプクサもって帰ろ」187 ミリ×80 ミリ/20枚綴り/オールカラー/ 500 円(税込)。
・絵はがき 瀧口政満セット……8 枚1セット/オールカラー/ 1000 円(税込)。
・一筆箋 瀧口政満……「振りむいた少女」80 ミリ×187 ミリ/20枚綴り/オールカラー/ 500 円(税込)。
SUREの既刊
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SUREおすすめの本・DVDのご案内
- 鶴見俊輔ロングインタヴューの決定版!
『鶴見俊輔みずからを語る』(テレビマンユニオン)
- The Life of Seinosuke :Dr. Oishi and the High Treason Incident.
──誠之助の生涯:ドクトル大石と大逆事件 ジョセフ・クローニン著
- 金鶴泳作品集(クレイン)
- となりに脱走兵がいた時代(思想の科学社)
- FREETHINKER - The Autobiography of Nishimura Isaku
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