編集グループ〈SURE〉

山田稔
日本の小説を読む

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かつて京都には、こんな読書会があった!
「日本小説を読む会」の盛衰史が、その中心人物、作家・山田稔によって語られます。
熟読、分析、毒舌のかぎりを尽くした「日本の小説」16作品をマナイタに上げての徹底討論も収録!

2011年10月下旬刊行

定価2,376円(本体2,200円+税)

四六判・並製、224ページ
発行・発売 編集グループSURE

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刊行のごあいさつ

 「日本小説を読む会」は、一九五八年、京都大学人文科学研究所での雑談がこうじて結成され、月に一回の例会を、一度も休むことなく、実に三七年間続けられた読書会です。会を立ち上げた中心的人物は、山田稔と故・多田道太郎(フランス文学者)。のちにメンバーは、大学、高校の教員、サラリーマン、学生と増えていきます。

 毎回、一人の報告者が、これぞという小説を選んでそれについて発表。参加者も、それぞれが歯に衣着せぬ発言で、作品をめった斬りにするという、小説の作者としては身の毛のよだつ光景。その数時間におよぶ会の様子が、テープ録音でなく、山田稔ら会員の速記(?)によって記録され、毎回「会報」という形でまとめられました。その記録の数、なんと四〇〇。

 この度、知る人ぞ知る「日本小説を読む会」の盛衰史が、山田稔さんによって書き下ろされました。当時、どのように日本の小説が読まれたか、山田稔が記録をつとめた選りすぐりの「討論」一六篇を併せて収録しました。

 ジャーナリズム、アカデミズム、コマーシャリズムの中心地・東京から遠く離れて、好きな小説を読んで、好きなことを言う。外国(とくに欧米)のものばかりありがたがる知的怠慢に喝を入れ、あくまで日本の純文学にこだわる。なかでも、生活(人生)に近い長篇小説を、素人として読んでいこう。「よむ会」はそういう集まりでした。

 さて、どのようにこの読書会はつづけられたのか? 会費の徴収、会報の作成、印刷所との交渉、二次会の場所取り……、小説を読む以外にもやることはたくさんあります。

 読書会だけにとどまらず、日本の小説が読まれた、時代、社会背景、当時の京都の雰囲気も生き生きと感じとれます。

 巻末に、明治から現代までの日本の小説を見渡す「読んだ作品一覧」を収録。

 日本の小説を読んでみたくなる一冊を、読書の秋にご案内いたします。

2011年 晩夏
編集グループSURE(代表・北沢街子)

本書の目次

  • 一、「日本小説を読む会」盛衰史 山田稔
  • 二、小説をこんな風に読んだ──討論の記録
    • 井上光晴「死者の時」 (1960年)/山田稔[報告者]
    • 深沢七郎「風流夢譚」 (1960年)/西川長夫
    • 高見順「いやな感じ」 (1963年)/多田道太郎
    • 近松秋江「黒髪」 (1924年)/杉本秀太郎
    • 安岡章太郎「海辺の光景」 (1959年)/大槻鉄男
    • 黒井千次「時間」 (1969年)/山本明
    • 太宰治「走れメロス」 (1940年)/多田道太郎
    • 尾崎翠「第七官界彷徨」 (1931年)/山田稔
    • 織田作之助「六白金星」 (1946年)/安部政子
    • 夏目漱石「それから」 (1909年)/多田道太郎
    • 富岡多恵子「波うつ土地」 (1983年)/小笠原信夫
    • 加能作次郎「乳の匂い」 (1940年)/山田稔
    • 金鶴泳「凍える口」 (1966年)/飯沼二郎
    • 小沢信男「わが忘れなば」 (1965年)/北川荘平
    • 上司小剣「鱧の皮」 (1914年)/中島香
    • 正宗白鳥「牛部屋の臭い」 (1916年)/小関三平
  • 三、後のはなし──会報の「合本」が出来るまで
  • 四、読んだ作品一覧

この本に関する記事

中日新聞・Chunichi BookWeb(2012年1月)

著者について

山田 稔(やまだ みのる)

1930年 福岡県門司生まれ。

主な著書に『コーマルタン界隈』、『富士さんとわたし─手紙を読む』など。翻訳にロジェ・グルニエ『チェーホフの感じ』他、多数。

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