編集グループ〈SURE〉

ダンテ ・アリギエリ/山田慶兒
ダンテは世界をどう描いたか──新訳「神曲地獄篇」と、その解説

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ダンテが、時代の先端をゆく科学観・自然観で描いた、地獄の光景。
現代に重なる乱世の叙事詩の新訳。

いったいなぜ、ダンテは、こうした文芸作品を残したのでしょうか?

2009年6月下旬刊行

定価3,456円(本体3,200円+税)

四六判・並装、およそ400ページ
装幀・挿画 北沢街子
発行・発売 編集グループSURE

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刊行のごあいさつ

 科学史家・山田慶兒さんによる、原著イタリア語からの新訳と、丁寧かつ詳細な解説で、ダンテ『神曲地獄篇』をお届けいたします。新訳の本文では、煩雑な注記などをいっさい排し、文芸作品としてすらすらと読み進められる工夫を凝らしました。

 ダンテ・アリギエリ(1265-1321)は、13世紀後半から14世紀初頭を生きた、フィレンツェの知識人。当時のイタリアの自治都市は、中世の終わりと近代の始まりのはざまで、大きな技術革新のなかにあったと申します。したがって、ダンテによる地獄の光景の描写には、その時代の先端をゆく科学観、自然観が、生なましく反映されているのだと、山田慶兒さんは読み解いておられます。

 ダンテは、この作品のなかで、みずから主人公たる巡礼者となって、地獄の各所をめぐり歩きます。そして、じつに多くの歴史上の人物たちとも出会います。けれど、そこでは、ほかならぬ巡礼者のダンテ自身が、責め苦を受ける罪びとを見て涙を流したり、ときには、そうした相手の苦しみを解いてやるとの約束さえ破って、人間としての弱さをさらけ出しながら、揺れています。

 いったいなぜ、ダンテは、こうした文芸作品を残したのでしょうか?

 社会発展と経済成長による緊張を高めるヨーロッパ社会は、ダンテが『神曲地獄篇』を書きしるした時代、いよいよ乱世へと、なだれ込んでいきます。まさに現代とも重なる様相が、この作品にはありありと刻まれており、ゆかりの読者の皆さまとともに、そうした読後の議論なども深めていくことができれば、まことに幸甚に存じます。

2009年 卯月
編集グループSURE(代表・北沢街子)

本書の目次

  • はじめに
  • 神曲地獄篇の目次と梗概
  • 翻訳 神曲地獄篇
  • 解説 神曲地獄篇
  • 1 歴史のなかのダンテ
  • 2 神曲とはなにか
  • 3 神曲の宇宙論と地理学
  • 4 地獄の地形学
  • 5 地獄の倫理学と神学
  • 6 地獄の風景論──自然観察者の眼
  • 7 地獄の人間学
  • 8 中世の終焉と近代の終焉
  • あとがき

この本に関する記事

京都新聞 2009年10月1日 掲載

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