編集グループ〈SURE〉

小沢信男・津野海太郎・黒川創
小沢信男さん、あなたはどうやって食ってきましたか

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自ら書く、いっぽうで、編集もする。作家であり編集者でもある3人による、共同制作の試み?

──現役最長老級、今年84歳の作家・小沢信男さん。
いまも軽快に町をくまなく歩き、旺盛に創作活動を続けておられるけれど、はたして、この人はいったいどうやってこれまで食ってきたのか?!

書き、読み、そして編集する。
笑いとカンシャクの人、小沢信男さんの仕事と人生と文学運動の全貌を、異なる世代で共通の作業を続ける津野海太郎と黒川創が、つっこみ、議論をしながら、根掘り葉掘り聞きだしていきます。

2011年4月刊行

定価1,980円(本体1,800円+税)

四六版・並製 152ページ
編集グループSURE

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刊行のごあいさつ

現役最長老級、今年84歳の作家・小沢信男さんは、今も軽快に東京の町のあちこちを歩き、旺盛に創作活動を続けておられます。あまりにお元気なので、私たちも、つい、この人が「最長老」なのだということを、ほとんど意識することもなく、今日に至りました。とはいえ、すでに60年以上にわたっている小沢さんの作家生活は、実に多面的なものとして知られています。 花田清輝、長谷川四郎らと、共同制作にもとづく芸術運動の試みを続けた人。 小説から、犯罪ルポという分野へとはみだして(?)、一連のルポ作品に豊かな人間観察、社会史の広がりを刻み込んだ人。 雑誌「新日本文学」の活動に50余年にわたって加わり、ついにみずからそれに終止符を打たせた人……。 つまり、小沢さんの長い作家生活を知ることは、ここに至る日本の文学運動、芸術運動のひとつの流れを追体験することにも重なるわけです。 でも、この人は、そういう多彩な(けれど、お金にはあまり縁がなさそうな)活動を続けながら、いったい、どうやって食べてきたの? それが、まず、私たちが抱いた疑問でありました。 いや、いろいろ道はありそうなんです。 主な聞き手は二人。世代は異なるけれど、小沢さんと同じく書き・読み・編集する活動を続ける津野海太郎、黒川創。 小沢さんの今日に至るまでの歩みが、二人の聞き手から繰り出される、つっこみや議論を通して、次つぎと展開されていきます。小沢さん曰く、「支離滅裂なのに読みやすい」。 日々の暮らしの知恵、年齢の重ねかたへのヒントとしても、お役に立つのではないかと思っています。

2011年春
編集グループSURE (代表・北沢街子)

本書の目次

親のすねのかじりかた/じつは、こまごまと働いてきたんです/政治がわかんないやつだと思われて/次から次へと瓢箪から駒/花田清輝の「共同制作」とは?/長谷川四郎と、兄貴・長谷川濬/銀座の自動車商会のせがれ/受験・落第・結核療養/竹刀はやわらかく持つ/モダンと学帽/雑誌「新日本文学」を終わらせる/原稿料がわりに絵をもらった/調べて書く楽しみ/水による東京の境界線/創作の無所有へ/ウソをつこうという意欲/連句が気になって/句会と詩人たち/ロシアでの井上光晴/二つの戦後文学/飲めないままの酒のこと/ここにこんな人がいる/人は生きているように死んでいる/町を歩いて、発見する

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