和田 蕗
『自分の街をつくるには』
日常の暮らしを彩るアーケード、京都・出町商店街のにぎわいは、どこからもたらされたのか?
豊富な図版資料を用い、都市史・建築史の新星・和田蕗が、「街の診断師」北沢恒彦の街の歩き方、とらえ方をたどる
2026年2月26日刊行
定価2,970円(本体2,700円+税)
四六判並製、192ページ
発行・発売 編集グループSURE
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和田 蕗『自分の街をつくるには』
刊行のごあいさつ
本書の著者、和田蕗さんは、1996年生まれ。学生時代から町づくりの活動に関わってきた、都市史・建築史の若き世代の女性研究者です。とくに小売市場(いちば)の歴史というユニークなフィールドに着目し、街の人びとへの聞き書きや資料探索を重ねて、これまでにない成果をあげてきました。
ふだんの暮らしのなかで、私たちが毎日の食材や雑貨を買い物してきた「商店街」。こうした場所は、かえって誰にも記録されることなく、時代とともに移りゆき、その歴史も忘れ去られてしまいがちです。
でも、それでいいの? ここに生きる商人たちの工夫と努力、買い物客の好みや行動……。これらが交差しながら培われる「商店街」という場所こそが、都市の歴史をとらえる上でも最重要なスポットではないか――と、和田さんは、考えるに至ったのでした。
「街」への関心の向け方には、先行者もありました。たとえば、京都市中小企業指導所の中小企業診断士として、1960年代末から90年代にかけて、市内の商店街をくまなく歩いた北沢恒彦も、その1人です。北沢は、のちに、編集グループSUREを創設した人物でもあります。
和田蕗さんは、「まちの診断師 北沢恒彦」展(2025年、京都工芸繊維大学美術工芸資料館)開催に向けた資料整理も担当し、北沢が残した膨大な商店街診断の報告書などを読み解きながら、京都の商店街の成り立ちをさらに具体的に明らかにしていきます。代表例として、本書では、鴨川デルタ近く、出町商店街をクローズアップしています。
出町は、1970年代初頭のヒッピー文化に端を発する伝説的な喫茶店「ほんやら洞」の発祥の地でもありました。本書は、「ほんやら洞」の歴代の運営に関わった中尾ハジメ、郷田瑞昌、黒川創らに、SUREのスタッフも加わって、座談会スタイルで、和田蕗さんにお話を聞いています。いまは、編集グループSUREも、出町の街の一隅に工房を置いています。
街は、お互いに知らない者たちが行き交い、新しい出会いが生じる場所でもあります。私たちが暮らす街が、より生き生きとするには、いま、何が必要か? 読者の皆さんと共に考える1冊です。
ゆかりの読者のみなさまに、ぜひともご一読いただきたく、ご案内を申し上げます。
2026年 如月
編集グループSURE (代表・瀧口夕美)
著者略歴
和田 蕗
岐阜工業高等専門学校 助教。1996年、東京都東久留米市生まれ。専門は建築史・都市史。2024年、京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。2024年から現職。博士論文「京都市における小売市場の成立と展開」(2024/関連論文2024年度日本建築学会奨励賞)。
2021年から京都工芸繊維大学美術工芸資料館にて北沢恒彦資料の整理にあたり、2025年に「建築アーカイブスをひらく Vol.2 まちの診断師 北沢恒彦――ポスト経済成長期の商店街と市民」展(2025年3月3日~4月7日)を開催。
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