編集グループ〈SURE〉

富岡多惠子
『富岡多惠子 名作選』

商品写真
戦時下の大阪、その下町で生まれ育った。

郊外の街へと引っ越し、戦後まもない時期の「女学生」生活を過ごす。

実家を飛びだし、東京へ、さらに 1960 年代の米国を経験。女という「性」を背負って生きること、それへの違和と向き合う。

詩を書き、やがて小説に移って、たくさんの作品を残し、評論も書いた。

それぞれの作品に、彼女が生きた時代の痛みの痕跡、そこから育まれてきた道筋が見える。

やがて、「老い」を迎えて、この意味も考えた。

どれも正面から、ひとりでとらえ、彼女は身をかわすことがなかった。

2025年11月下旬刊行予定

定価3,960円(本体3,600円+税)

四六判並製、およそ400ページ

発行・発売 編集グループSURE



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富岡多惠子『富岡多惠子 名作選』
刊行のごあいさつ

 作家・富岡多惠子さん(1935-2023)が 87 歳で亡くなって、2 年半が経ちました。半世紀余りにわたって、詩、小説、評論など、女性作家の先頭を切りながら大きな足跡を残しつづけた作家です。しかしながら、昨今の出版不況の影響もあり、富岡さんの主要な作品群さえ、書店では入手困難な状態が続いています。

 私どもは、富岡さんの選りすぐりの名作だけでも、まずは全 1 冊の手ごろな選集にまとめ、新しい読者の手に取っていただける形にしたいと考えました。

 現在の若い世代に、富岡さんの作品が、どのように受け取りなおされるかにも関心があります。そこで、本書の編・解説は、2000 年生まれの日本文学研究者、北澤快太さんに担当してもらうことにしました。大学生のころから、SURE の本づくりにも参加してきた、期待の新鋭です。

 富岡多惠子さんの作品は、21 世紀の現在、なお力強い生命力を保っているものと、私どもは確信しています。ゆかりの読者のみなさまに、予約購入のお願いを申し上げる次第です。

             2025年 神無月

               編集グループSURE (代表・瀧口夕美) 



本書の主な内容

・「腫れてゆく乳房」(1957 年)・「歌」(1959 年)・「泣いている女」(1964 年)・「静物」(1964 年)・「女友達」(1964 年)・「では今夜また」(1967 年)・「without a song」(1970 年)

詩論

「海から見た土地 小野十三郎」(1978 年)

短篇小説

・「子供芝居」(1971 年)・「昨日の少女」(1975 年)・「芻狗」(1979 年)・「女道楽」(1980 年)・「花の風車」(1992 年)

長編小説

・『水上庭園』(1991 年)

解説・北澤快太

著作年譜


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