編集グループ〈SURE〉

小泉英政 川上賢一 黒川創
SUREの新シリーズ、いよいよ完結!
2017年10月中旬刊行
小泉英政・川上賢一・黒川創
『鶴見俊輔さんの仕事⑤ なぜ非暴力直接行動に踏みだしたか』

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米国大使館前で、国会議事堂前で、首相官邸前で、銀座の数寄屋橋で……。
鶴見さんは若い仲間たちとともに、逮捕覚悟で抗議の座り込みを続けた。
なぜ、鶴見さんは、こうした行動へと踏みだしたのか?

2017年10月中旬刊行

定価1,650円(本体1,500円+税)

四六判・並製、128ページ
発行・発売 編集グループSURE
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刊行とシリーズ完結のごあいさつ

哲学者・鶴見俊輔さん(1922─2015)は、長い生涯にわたり、膨大な領域の仕事と取り組みました。そのなかには、著作などの形で文字となって残ったものもありますが、自身の身をもっての行動を通して状況と向きあおうとしたのも、鶴見さんの「思想」のありかたです。これら、文字となって残りにくい鶴見さんの「仕事」を、それぞれの局面で行動を共にした人たちの証言によって、記録・検証し、また、未来にわたる課題としても引き継いでいこうとしてきたのが、本シリーズ〈鶴見俊輔さんの仕事〉です。このたび刊行する第5巻「なぜ非暴力直接行動に踏みだしたか」によって、本シリーズは完結を迎えます。

1960年代のベトナム戦争下、ベ平連などによる反戦平和運動に取り組む一方、鶴見俊輔さんは〈非暴力反戦行動〉という小グループを若い人らとともに作って、座り込みなどの行動に出ることで、戦争の深化にあらがう手だてを尽くそうとしました。事前に警察から道路使用許可などを得てから行う合法的なデモとは違って、突発的な戦争の展開に即応しようとする「非暴力直接行動」は、暴力を自制しつつも、ときとして「法」の枠を越えて行動することから、逮捕などの危険も伴いました。

「自分を無力な状態にして、権力に対して抗議するのは無駄なようにも思え、矛盾を含んでいるようにも思える。たしかにそうだ。」  と鶴見さん自身も述べています。けれども、ほかに考えられる有効な方法というものが、たとえば地位を利用することであったり、有力団体や有名人を利用することであったりするなら、相手の国家権力は、そうした手だてにより多く恵まれているわけで、抵抗は無駄だという考えに行きつきかねない。だからこそ「自分を一個の粗大ゴミとして道路の上におくという抗議の形は、根本の抗議の形として、大切なものに見えてくる」。──つまり、ここには、暴力や金銭の力で根絶やしにされることのない抵抗の種子があると鶴見さんは考えたのでした。

本書で証言をいただくのは、当時、若者として鶴見さんとともに「非暴力直接行動」に加わって、逮捕されたこともある小泉英政さん(農民)と川上賢一さん(針灸・指圧師)。小泉さんは、その後、千葉・三里塚の地で現在に至るまで無農薬の農業を続け、川上さんは長野県下で反戦・平和の住民運動などに取り組んでおいでです。そこでの「非暴力直接行動」は、半世紀を超えて、なお持続しているものとも言えるでしょう。聞き手は、作家・黒川創がつとめます。

鶴見俊輔さんが法廷で特別弁護人として述べた「特別弁護」の記録(川上賢一さんが逮捕・起訴されたさいのもの)、さらに、鶴見さんが当時の運動を回顧して綴ったエッセイ「遠い記憶としてではなく」も収録します。

10月中旬刊行の予定です。鶴見俊輔さんが法廷で特別弁護人として述べた「特別弁護」の記録(川上賢一さんが逮捕・起訴されたさいのもの)、さらに、鶴見さんが当時の運動を回顧して綴ったエッセイ「遠い記憶としてではなく」も収録します。

2017年神無月

編集グループSURE(代表・北沢街子)


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